稲垣好美

今回は何を着て出席しようか。毎年、終業式の時期が近づくと頭を悩ませます。最近作った作品の中で一番の大作を、と思い浮かべてもピンとくるものがありません。
そんな時、雑誌で見かけたのが襟付きニット。ハイゲージのニットに布の襟がついたデザイン。こんなニット面白いな、作れたらいいな、とだんだんと頭の中で考えが膨らみ始めました。手持ちのニットに襟をつけたら同じようなものが出来るのではないか、その頃完成させたスカートの残り生地を使えば上下でお揃いにもなる。

そこで先生に相談。

手持ちのニットと生地を検討し、何とか作れるのでは、ということで制作に取り掛かることにしました。伸びるニット相手なだけに、出来上がりの寸法におさまるように襟を縫い付けるのには苦労しました。 けど慎重に作業した甲斐あって、失敗なくほぼ理想どおりに完成させることが出来ました。今回は時間と作業の手間はそんなにかけてないけれど、アイデアと工夫で、気に入ったものを作り上げることが出来ました。終業式の席では、教室の仲間が自分の作品に興味を示してくれ、そういうことがまた今後の励みにもなります。

これからも、いろいろな洋服を作りながら、腕と知識を高め、洋裁を楽しんでいきたいと思います。
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